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林かおり 新聞・雑誌記事より抜粋 (最新)
日米の新聞、雑誌に掲載された私の記事の一部。 私は、日本を飛び出してアメリカにやってきた日本人の夢を描くことに興味をもっています。 「今も昔も、日本人は何を求めて、アメリカにやってきたのだろうか」、 「日本人は、アメリカで何を考えていたのだろうか」と。
● 『The Rafu Shimpo 100』(ロサンゼルス)、2003年10月
「100周年を迎える『羅府新報』の歴史」より一部抜粋
「『羅府新報』は、1903年(明治36年)の4月に、留学を目的に渡米した3人の若者(山口正治と渋谷清次郎と飯島栄太郎)によって始められた。「ロサンゼルスでローカル新聞を作ってみればおもしろいのでは」という軽い発想からの創刊であった」

● 『TV FAN』(ロサンゼルス)、2003年9月
「戦争花嫁のノラさんと私」より一部抜粋
「アメリカでつらいことがあった時、『負けては帰れない。負けては帰れない』と呟いて頑張ってきたノラさん。日本の両親と兄弟から反対されて結婚したノラさんに帰る国などない。アメリカが彼女の国なのだ。
しかし、自分が選んだ国、アメリカに押し倒されそうになった時、ノラさんは、『エイ、ヤー』と剣舞を踊って、アメリカに立ち向かう」

● 『羅府新報』(ロサンゼルス)、2003年8月23日
「羅府新報と私 日系人の文化に触れる」より一部抜粋
「その時、私は、同じ日本人であっても、日本で暮らす日本人とは異なる日系人の文化に触れたような気がした。以来、日系人のアイデンティティーは私の移民研究のテーマになっている」

● 『北國文華』、2001年冬(第六号)
「女流作家・宮尾登美子が描いた高岡」より一部抜粋
「遊郭と侠客を描いて世に知られる宮尾ワールドは、高知の話とばかり思っていた私なのだが、彼女の初期の作品『岩伍覚え書』の中に、私の故郷(ふるさと)、高岡の地名を見つけて驚いた。
 同書の中の高岡という地名を見つけた時、高岡という文字を何度も何度も読み返してしまった。(中略)
 さて、彼女の小説は、思いがけないところで、私に、曽祖父が生きた時代の高岡の姿を教えてくれたのであるが、私は、この小説を今年六月の帰国の折に、高岡の書店で買い求めた。サンフランシスコの日本語書店では、みかけたことがなかったからだ。ひょっとして、宮尾登美子の『岩伍覚え書』は、郷土の歴史を語る高岡の隠れたベストセラーなのではないか、と思った

● 『羅府新報』(ロサンゼルス)2003年3月21日に掲載
「日本移民学会に出席して:戦争花嫁の取材を続ける」(全文)
京都女子大学で昨年十二月に開かれた日本移民学会で、「アメリカの戦争花嫁の歴史的経緯と帰属意識(アイデンティティ)」の論題で研究発表をした。明治の小説家で、幸田露伴の弟子だった田村松魚(『羅府新報』にも寄稿)、羅府新報の戦前の歴史(1903−1942年)に関する発表に次いで、私にとって、三回目の研究発表になった。

過去三回の発表の中で、一番、手ごたえがあったのが、今回の発表であった。研究発表会場、親睦会会場、そして、大学会場内の廊下で、研究者の方々から、沢山、声をかけていただいたからだ。特に、若い女性研究者の方が多かった。

私が、同学会に入会したのは一九九六年。当時は、女性会員が少なかった。優しい先生方が多かったのだが、少々、心細い思いもしていた。

しかし、日本でも女性の大学院進学率が高まり、女性研究者や女性教授の数が増えてきたために、同学会の女性会員の数も、年毎に増えてきた。

今回、同学会で、ハワイの初期日系女性移民と彼女たちの救済施設「婦人ホーム」について研究発表をされた宮本なつきさん(九州大学大学院博士課程)や、北米の写真婚花嫁に関する研究をされている柳澤幾美さん(愛知学院大学大学院研究員)とお話をする機会も得ることができた。日系女性移民史という同一テーマの研究をする研究者の方々とお話をできたことは、私にとって大きな刺激になった。

また、京都女子大学の現代社会学科の専任講師をされている嘉本伊都子さんのお取り計らいで、四月十九日に、京都女子大学で、現代社会学部主催の公開講座「女性が生きやすい社会とは何かー日米の比較から」を、「日本人女性としてアメリカに生きるー留学生・主婦・ジャーナリスト」の演題で講師を務めることになった。

司会を引き受けたのは、同大学の専任講師で日本移民学会会員でもある嘉納ももさんだ。嘉納さんは、カナダの大学院で、帰国子女の研究をして、博士号を取得している。

また、嘉本さんは、彼女の博士論文を『国際結婚の誕生:<文明国日本>への道』として出版されていることもあり、戦争花嫁や国際結婚の研究には大変、興味をもっている。

アメリカでは、UCLA教授(当時)のハリー・キタノさんが、日系人の結婚動向(異人種間結婚)に関する論文をいくつも発表したこともあり、アメリカの日系人にとって、インターレイシャル・マリッジの研究はなじみ深いが(『羅府新報』の英文欄でも彼の研究が幾度となく紹介された)、日本では、いまだに、「国際結婚なんて学問になるんですか?」と研究者の方から聞かれるそうだ。

四月の講演では、アメリカで、私が出会った戦争花嫁さんたちの生き方も紹介することになった。日本では、「戦争花嫁」という言葉は死語といわれているが、日本の方々に、アメリカでパワフルに生きる日本人女性の生き方を紹介することができれば、と思っている。

なお、昨年、本紙で、拙著『戦争花嫁』の続編(『戦争花嫁、駐留米軍人の妻、国際結婚(仮題)』のための取材協力者を求める記事を掲載していただいたが、皆様からの暖かいご支援、および取材協力のお申し出をいただき、本当にありがとうございます。連絡をくださった方々には、順次、取材をさせていただきますので、よろしくお願いします。

<独り言>『羅府新報』とは、今年、創刊100周年を迎えるロサンゼルス の日系社会で、最大、最長の二ヶ国語新聞です。私は、『羅府新報』に関して、論文二編と本を三冊、書きました。
『羅府新報』の日本語欄の第一面(11月26日、2002年)に私の日本移民学会での研究発表の記事を掲載していただくと、五十名近い日本人、日系人の方々から、ご支援と取材協力のお申し出がありました。「『羅府新報』の効果はスゴイ!」と思いました。
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